韓国株式市場の下落、97年・08年超え

概要:韓国のKOSPIは2026年7月に33%超下落し、1997年のIMF危機や2008年の金融危機を上回る過去最悪の月間下落率を記録した。レバレッジ取引の急増とAI相場崩壊、中国の半導体製造装置量産報道、SKハイニックスの決算未達などが重なり、サーキットブレーカーが2日連続で発動。月足では5100~5300ゾーンが当面のサポートだが、割り込めばさらなる下落リスクがある。

韓国の代表的株価指数KOSPIが7月に33%超下落し、過去最悪の月間下落率を記録した。下落幅は、1997年10月のIMF危機時の27%、および2008年10月の世界金融危機時の23%を上回る。

同指数は木曜日に5593.56で取引を終えた。午前中の5%の反発が失速し、1.23%安だった。AI半導体大手のレバレッジ取引の巻き戻しが記録的な下落を招いた。

South Korea's Stock Market has plunged more than 33% this month, on track for its worst month in history, surpassing the October 1997 IMF Crisis (-27%) and the October 2008 Global Financial Crisis (-23%) ???? ???? pic.twitter.com/CqyoIOAXc0

— Barchart (@Barchart) July 30, 2026

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レバレッジとAI懸念、中国ショックが歴史的上昇相場を終焉

KOSPIは2026年前半に2倍超に上昇した。ピーク時は116%上昇し、6月には過去最高値となる9385.59を記録。韓国は一時、世界第6位の株式市場となった。

上昇相場の原動力はレバレッジだった。レバレッジ取引残高は7月初めに過去最高となる29兆2000億ウォン(約197億ドル)に達した。個人投資家はサムスン電子やSKハイニックス連動ETFに資金を投じた。

反転も極端な展開となった。世界的なAI関連相場が崩壊し、韓国銀行が2023年以来となる利上げを実施したことで、7月中旬にはテクニカルな弱気相場入りした。

そして決定打が続いた。7月28日、中国が国産DUV製造装置の量産を開始したとの報道を受け、半導体株は急落。翌日にはSKハイニックスの決算未達が動揺を拡大させた。

SKハイニックスは4-6月期売上高が過去最高の79兆3000億ウォンだったが、LSEG予想の84兆ウォンを下回った。株価は水曜日に9.61%下落した。過去1カ月間で、サムスン電子は35.45%、SKハイニックスは46.69%それぞれ値を下げた。

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サーキットブレーカーは7月28日と29日に連続で発動し、2日連続の停止は初めてとなった。この2日で86兆4500億ウォンが消失し、韓国主要金融当局は緊急会合を開いた。

ク・ユンチョル企画財政相は、レバレッジ型商品には発売前の厳格な審査が必要だったと認めた。

「すでに一連の措置を講じているが、必要に応じて市場正常化を図る追加策を導入する」

韓国株暴落の背景:5つの要因

売りのきっかけは1つではなかった。5つの要因が同時に過熱した市場を襲った。

要因内容
レバレッジの急増29兆2000億ウォン(197億ドル)のレバレッジ取引、単一銘柄連動ETFが価格変動を増幅
AI取引の巻き戻し世界的なAI投資懸念、指数の大半を2社の半導体企業が占めていたことがリスクに
中国半導体ショック国産DUV装置の量産や、86億ドル規模のCXMT上場がDRAM価格に打撃
SKハイニックス決算未達過去最高Q2売上高79兆3000億ウォンも84兆ウォン予想に届かず
金融引き締めと資金流出韓国銀行の23年以来初の利上げ、海外・機関の大規模売り

各要因が連鎖した。価格下落が追証を招き、強制売却で損失が拡大、レバレッジ型ETFは機械的にさらに売りを出した。

KOSPI月足チャート:コロナ超えの暴落、5100サポートが防波堤

月足チャートが暴落を歴史的観点から示している。7月の始値は8591.50、高値8620.15から安値5262.77まで下げ幅は38.95%となった。

この下落はコロナ禍(青色ゾーン)の暴落を上回る。2020年3月にはKOSPIは高値から安値まで31.10%下落も、その後数年で回復した。今回の急落は6月の最高値9385.59から計測すると44%に迫る。

買い手は当面のサポートゾーンを守っている。今週、指数は5100〜5300ゾーンを試し、7月の最安値もこの範囲でつけてから木曜日に小反発した。

KOSPI月足チャート 出典: Tradingview

このサポートゾーンを割れば下落余地が広がる。次の主要サポートは3200〜3400で、2021年の上値抵抗ゾーンだった。現在値から約40%下の水準。

金融当局がレバレッジ型ETF規制を強化する動きが今後を左右する可能性がある。5100の下値が維持されて安定化か、記録的暴落がもう一段下値を試す展開となるか、注視される。

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