暗号資産バブルがついに大学スタジアムを"買収"! 米ギャラクシーが15年契約でテキサスの名門球場を「乗っ取り」の衝撃

概要:米暗号資産・AI企業ギャラクシー・デジタルがテキサス工科大と15年のネーミングライツ契約を結び、フットボール競技場が「ギャラクシー・スタジアム」に改名される。同社は公式データセンター兼暗号資産パートナーとなり、NILビジネスやAI、人材育成でも連携。近隣で1.6ギガワット級のデータセンターを運営するギャラクシーは、テキサス州がビットコイン採掘やHPC拠点として急成長する流れに乗り、地盤を固める狙いだ。

暗号資産およびAIインフラを手がける米ギャラクシー・デジタルが、名門テキサス工科大学とネーミングライツ(施設命名権)契約を結んだ。しかもその期間、実に15年。同大のアメリカンフットボール球場は2026年シーズンから「ギャラクシー・スタジアム」と名を変えることになった。

事はスタジアムの改名だけにとどまらない。この提携により、ギャラクシーはテキサス工科大アスレチックスの“公式データセンター兼暗号資産パートナー”に収まる。両者は今後、学生アスリートのNIL(名前・肖像・イメージの商用利用)ビジネス、AI関連事業、さらには人材育成プログラムまで、手を組んで進めていく構えだという。

金曜日の発表によれば、新名称のスタジアムがお披露目となるのは9月5日。テキサス工科大がアビリーン・クリスチャン大を迎え撃つ開幕戦の舞台となる。気になる契約の金額面は——例によって「非公開」である。

この一件は、ギャラクシーが西テキサスでの地歩をさらに固める布石でもある。同社は近隣のディケンズ郡で「ヘリオス・データセンター」を運営中。ラボックから東へおよそ60マイル(約97キロ)に位置するこの拠点は、AIおよびハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)向けに1.6ギガワットもの認可済み電力容量を誇る、まさに“電気を食う怪物”だ。

テキサス、暗号資産の一大拠点へ

今回の提携は、テキサスが暗号資産産業の一大ハブとしての地位を着々と築きつつある、その真っ只中で飛び出した。巨額のビットコイン採掘投資に、増す一方の政治的影響力、そして業界に有利な立法——役者は揃っている。

同州にはすでに、業界屈指のビットコイン(BTC)採掘業者やデジタルインフラ運営企業がひしめく。ライオット・プラットフォームズ、サイファー・マイニング、コア・サイエンティフィック、クリーンスパーク、アイレン、ハット8——名だたる顔ぶれが本拠を構えているのだ。

カネの動きも生々しい。今年2月、ビットコイン採掘機器メーカーのカナーンが、サイファー・マイニングからテキサス州内で稼働する採掘施設3か所の株式49%を、約4000万ドル(約65億円)で取得。さらに今月に入ってからは、マラ・ホールディングスが同州で2ギガワット級の給電済み用地を買収し、HPCとビットコイン採掘の両方を支えるデジタルインフラ拠点を開発する計画をぶち上げた。

そして近ごろのテキサスは、暗号資産マネーを後ろ盾にした“政治献金”の主戦場と化している。5月には業界系の政治活動委員会(PAC)が、テキサスの連邦議会予備選の決選投票で候補者支援に1000万ドル(約16億円)超を投下。支援した6人が全員勝利するという、恐るべき“全勝”を飾ったのである。

州は公共政策の面でも業界を強力に後押ししてきた。昨年にはグレッグ・アボット知事が「テキサス戦略ビットコイン準備金」を創設する法案に署名。今年5月からは、州当局がこの準備金の保有分を、現物ビットコインETFから直接カストディ(保管)するビットコインへと移し替える作業に着手している。

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