ウォールストリート・ジャーナルが1月13日に発表した報道によると、トルコ政府の経済政策に対して大きな不信感を持っているトルコ国民は、非常に不安定なトルコリラを使わずに、暗号通貨を使用し始めた。特に、米ドルと連結されたステーブルコインであるテザー(Tether)がよく使われる傾向がある。
今までにも多くのトルコ人が自身の資産をドルやユーロ、あるいは金の形で保有し、経済の混乱を乗り越えてきた。近年、暗号通貨の台頭により、新しい資産保有方式が提供されている。トルコ最大の都市であるイスタンブールでは、路面電車や看板、空港などに暗号通貨取引所の広告が掲載されている。ビットコインを販売する実店舗も出現した。
2021年秋に、トルコ大統領、レジェップ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan )は、インフレ率が高騰する中で数回の利下げを実行した。これにより、トルコの金融システムは大混乱に陥った。政府の経済対策が功を奏し、通貨の価格は安定したが、トルコの国民は依然として慎重な姿勢だ。
トレーダーのKağan Şenay氏は、「金利に関する無意味な政策、インフレ、政治的意思決定に対する信頼の低下などの原因で、暗号通貨のようなリスク高い金融資産を、人々は資産の『避難所』として使い始めた」と述べた。
Şenay氏は、副収入を得るために2017年にビットコインの取引を始めた。彼は副収入のビットコインをインフレヘッジと見なしている。
トルコ政府の経済政策の失敗により、一部のトルコ国民は、銀行に預けている外貨(ドル、ユーロなど)が政府によって強制的にリラに為替されることを心配している。そのため、投資家は自分の外貨資産を米ドルにリンクされたステーブルコインに変換し始めた。CryptoCompareのデータによると、昨年12月のTether(USDT)の取引に関与する通貨には、米ドルとユーロと同じの割合で、リラが取引されている。
トルコの暗号通貨取引所Bitloの最高マーケティング責任者であるEsra Alpay氏は、「リラの価値が下落したため、前四半期に新規ユーザーの数が増加した」と述べた。
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