元オープンAI"天才研究者"、ビットコイン採掘株に1750億円ブチ込むも大暴落で撃沈! 運用3兆円ファンドが投資家に緊急"泣きつき"の一部始終

概要:FT報道によると、オープンAI元研究者アッシェンブレナー氏が2024年に設立したヘッジファンド「シチュエーショナル・アウェアネス」は、7月のAI関連株急落でレバレッジが響き大損し、新たな資金を求めて投資家に保有資産の買い取りまで提案。6月まで運用資産約200億ドル、手数料後439%の好成績だったが、電力・データセンターやビットコイン採掘株などへの集中投資が裏目に出た。同氏は暴落を「投資機会」と強気にみる。

これぞ「天才の落とし穴」とでも言うべきか。

英経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が木曜、驚くべき“内幕”をスッパ抜いた。名門オープンAIの元研究者、レオポルド・アッシェンブレナー氏が2024年に立ち上げたヘッジファンド「シチュエーショナル・アウェアネス」が、このところのAI関連株の総崩れで大損を食らい、投資家や貸し手のもとへ新たな資金を求めて駆けずり回っている――というのだ。

このファンド、只者ではない。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によれば、6月8日時点の運用資産はおよそ200億ドル(約3兆1500億円)。それがいまや、火の車だというのである。

FTが関係者の証言と7月24日付の投資家向け書簡をもとに報じたところでは、アッシェンブレナー氏は一部の投資家に対し、ファンドが抱える保有資産を買い取らせるという“苦肉の策”まで提示していたという。損失の規模も、求めている資金の額も、いっさい明かされてはいない。

もっとも――ここが皮肉なのだが――このファンド、6月までは手数料差し引き後で実に439%という驚異のリターンを叩き出していた。ところがFtによれば、その裏で「借金」を膨らませて勝負を大きくしていたのがアダとなった。7月の相場急落でAI株が崩れ落ちた瞬間、レバレッジがそのまま損失を何倍にも膨らませたというわけだ。当のアッシェンブレナー氏は書簡のなかで、この暴落を「むしろ絶好の投資機会だ」と強気に書き綴っていたと伝えられる。まさに“転んでもタダでは起きぬ”構えである。

コインテレグラフがかねて報じてきた通り、このファンドはAIを支える電力・データセンター周辺に巨額の張りを効かせてきた。なかでも目を引くのが、AI計算処理へと事業転換を図るビットコイン(BTC)採掘企業への集中投資だ。3月に米証券取引委員会(SEC)へ提出された書類を見ると、アイレン、コア・サイエンティフィック、ライオット・プラットフォームズ、クリーンスパークなど計7銘柄のビットコイン採掘株に、およそ11億1000万ドル(約1750億円)ものポジションを積み上げていたことが判明している。

そもそもアッシェンブレナー氏は、シチュエーショナル・アウェアネスを立ち上げた2024年半ば、AGIをめぐる一連の論考を世に問うた“論客”でもある。そこで氏は「AGIマシンは今後10年のうちに大卒人材を追い抜く」と大胆に予言してみせた。その慧眼をもってしても、7月の相場の荒波までは読み切れなかったということか。

コインテレグラフはシチュエーショナル・アウェアネスにコメントを求めたが、掲載時点までに回答は得られていない。

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