クロスチェーンブリッジ、ハッキング収益のロンダリングに悪用される=Elliptic分析

概要:今年クロスチェーンブリッジは頻繁にハッキングの標的になっているが、ブロックチェーン分析プロバイダーEllipticの新しいデータによれば、5億ドル以上の不正な暗号資産のロンダリングに使用されたという。

Stephen Katte 2022年08月11日 13:00 クロスチェーンブリッジ、ハッキング収益のロンダリングに悪用される=Elliptic分析

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今年クロスチェーンブリッジは頻繁にハッキングの標的になっているが、ブロックチェーン分析プロバイダーEllipticの新しいデータによれば、5億ドル以上の不正な暗号資産のロンダリングに使用されたという。

8月10日のレポートによると、仮想通貨ブリッジのRenブリッジは、チェーンホッピングと呼ばれるプロセス(ある形態の仮想通貨を別の形態に変換し、複数のブロックチェーンにわたって移動させる)を通じて、2020年以降少なくとも5億4000万ドルの犯罪収益のロンダリングに使われたという。

Ellipticは、分散型クロスチェーンブリッジが「ブロックチェーン間で価値を移転するための、取引所に代わる無規制の手段」を提供していると指摘する。

ほとんどの場合、クロスチェーンブリッジまたはブロックチェーンブリッジは合法的な目的で使用され、ユーザーはブロックチェーンネットワーク間でシームレスに仮想通貨を移動できるようになる。

ユーザーは通常、あるチェーンからブリッジプロトコルにトークンを預け、コントラクトにロックされた後、別のチェーンでトークンと同等のものが発行される。

しかし、Ellipticは、これらのブリッジがランサムウェア・ギャングやハッカーによって犯罪収益のロンダリングにも利用されており、Renブリッジは2020年以降、少なくとも5億4000万ドルのロンダリングに関係していたと指摘している。

直近では、8月2日のNomadハッキングで盗まれた少なくとも240万ドルの暗号資産が、Renブリッジを経由していたという。

また、Ellipticは、過去2年間に少なくとも2億6720万ドル相当の分散型金融(DeFi)サービスの資産がRenブリッジを使ってロンダリングされ、昨年、北朝鮮によってリキッド・グローバルから盗まれたとされる8000万ドルの一部はRenブリッジを経由していたと指摘している。

6月にコスタリカ政府を攻撃したことで有名なランサムウェアグループ「Conti」も、これまでにRenブリッジを通じて5300万ドル以上をロンダリングしていたという。

Ellipticは、Renブリッジのようなブロックチェーンブリッジは、新興技術を違法行為に利用する個人やグループを取り締まろうとする当局に課題を突きつけると指摘している。

金融活動作業部会(FATF)は、6月30日に発表した現状報告で、特にDeFi分野での「チェーンホッピング」に関連するリスクの増大を強調していた。

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