シティ「AI投資競争でマイクロソフトが新興クラウド勢に優位」

概要:シティのタイラー・ラドキー氏は、ネオクラウド株の売りについて、弱い需要ではなく債券利回りが原因と指摘し、マイクロソフトを支持する姿勢。

コアウィーブ株は先週、1日で15%下落した。しかし、シティのタイラー・ラドキー共同責任者は、ネオクラウド株売りの主因は需要の弱さではなく、金利上昇にあると指摘する。同氏はマイクロソフトを、最も確信度の高い投資先の1つとして挙げている。

ネオクラウドは、AI開発者にNvidia製チップを貸与しているが、多くは借入金を活用している。シティ米国ソフトウェア調査共同責任者のラドキー氏によると、NvidiaのH100チップのレンタル価格は記録的な水準に近いという。一方で、コアウィーブの債券は利回りがほぼ15%に達した。

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ネオクラウドは借入コスト上昇分を顧客に転嫁できるか

ラドキー氏によると、10年物米国債利回りは3月の最安値から約30%上昇し、投資適格未満の格付けの借り手に直撃している。AI関連の債務急増を抱える市場に影響を及ぼしている状況。

ベンチャーキャピタリストのチャマス・パリハピティヤ氏は、「X」にコアウィーブ債券利回りのチャートを投稿した。同日、コアウィーブ株は15%下落したと「Fortune」が報じている。同時に、データセンター建設のために借入を行ったオラクルも、終値で8.8%安となった。

ラドキー氏は、借入コスト上昇分は今後の顧客契約価格に織り込まれていくと主張する。

「いまは債券市場がこのストーリーを本当に主導していると思う」

とシティ米国ソフトウェア調査共同責任者のタイラー・ラドキー氏がCNBCに語った

一方、コアウィーブは「Fortune」に対し、顧客契約の残高が全債務を十分にカバー可能であると説明している。

ただし、調査会社ガートナーは、ネオクラウドの80%が2030年までに独立性を失うと予想していると「Fortune」も報じている。

AIトレードの次の勝者はソフトウェアか

ラドキー氏は、マイクロソフトやデータ解析ソフト企業パランティアの利益率やキャッシュフローに着目し、特にマイクロソフトを評価している。

マイクロソフトは、年間設備投資を続けながらもフリーキャッシュフローが黒字であり、借入市場に依存しないと同氏は分析する。保有するうえでAIチップの価値減少や企業の資金調達方法を気にする必要がないと指摘する。

ラドキー氏は、二者択一の構図とは見ていない。AIブーム以降、半導体株がソフトウェア株を上回ってきたとも述べる。

これは、金曜日の株安後もネオクラウドや半導体株を推奨したトム・リー氏の買い推奨とは対照的である。

ラドキー氏の主張は、顧客が高額な契約価格を受け入れることが前提となる。それまでは、債券投資家がAIインフラ資金調達の決定権を持ち続ける構図。

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