熱波でアイス販売急増、マグナムが予想上回る

概要:マグナム・アイスクリーム(MICC)は上期決算でコア利益が予想を上回り、ベン&ジェリーズが夏季の熱波需要を追い風に第2四半期は9.2%増収と好調だった。売上高は47億ユーロ、調整後EBITは7.5%増の7億1600万ユーロ。生産性向上プログラムで9000万ユーロを節減し、フリーキャッシュフローは倍増した。株価は年初来19%高で、経営陣は通期成長率3~5%の見通しを据え置いた。

マグナム・アイスクリーム・カンパニー(MICC)は、7月30日に発表した上期のコア利益がアナリスト予想を上回った。2025年のユニリーバ(UL)からのスピンオフ以降のコスト削減に加え、ベン&ジェリーズが熱波による夏需要増で業績を押し上げた。

売上高は47億ユーロとなり、前年同期の45億ユーロから増加。全地域でオーガニック売上高成長率は4.7%だった。調整後EBIT(営業利益)は7.5%増の7億1600万ユーロ。ただし、分離費用の影響で純利益は3億4900万ユーロに減少した。

ベン&ジェリーズが夏の好調な開始をけん引

ポートフォリオ全体のけん引役となったのはベン&ジェリーズだった。ヨーロッパで夏の暑さが本格化するとともに成長が大きく加速。アメリカや欧州でも新たなバータイプやサンドタイプの製品が購入層を広げた。

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「ベン&ジェリーズはミッドシングル(4〜6%)の成長率を達成し、第2四半期は9.2%増と際立った実績だった」

ピーター・テル・クルヴェCEOは、決算に合わせた 声明 で現場重視の経営体制を評価した。今夏ヨーロッパで熱波を受けて他の 冷却関連銘柄も上昇し、この傾向が冷凍菓子にも波及している。

マグナム、コルネット、ハートブランドも増収となった。4大主力ブランド全てがプラス成長を確保し、高たんぱくアイス「ヤッソ」も2桁成長を維持。この動きは 7月注目の米国株にも共通する季節要因のパターン。

マグナムのコスト削減と生産性向上が利益率を改善

2024年に開始した生産性向上プログラムで、上期節減額は9000万ユーロに達した。大半はサプライチェーン領域の改善。工場の廃棄物削減や稼働率向上が貢献した。ユニリーバからの分離に伴う運転資本の好転で、フリーキャッシュフローは2億7300万ユーロとほぼ倍増。

独立した資金調達により純金融費用は7200万ユーロと、前年同期の1000万ユーロから大きく増加。この要因は、 FRBの7月の金利据え置き判断が背景となっており、債券市場が動揺し長期の借入コストも数年ぶりの高水準。

それでも、今回の好決算は今夏に各社がウォール街予想を上回っている流れが続いた形となった。今季は ロビンフッドの決算 や インテルのサプライズ増益なども発表され、投資家の評価は分かれている。

Magnum Ice Cream Co. N.V.株価チャート 出典: TradingView

マグナム・アイスクリーム(EURONEXT: MICC)の株価は発表前に16.16ユーロ近辺で推移し、年初来約19%高。7月7日に付けた過去最高値16.74ユーロに迫る水準。4月下旬の11ユーロ台から上昇トレンドが続き、決算発表当日もその流れが続いた。

経営陣は通年のオーガニック売上高成長率3〜5%という従来見通しを再確認。主力ブランドは夏のピーク需要を追い風に好調を維持。トルコにおける冷凍キャビネット事業を巡る独禁法審査の行方も注目される。

次の四半期は、暑さとコスト管理の効果が持続するかどうかを見極める展開となりそうだ。

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