トランプ「イランの発電所をぶっ壊す」宣言も暗号資産は"無視" 5週ぶり高値1092万円、S&P500では空売り勢"皆殺し"のショートスクイーズが秒読み

概要:水曜日、ビットコインは上昇基調を維持し、米イラン戦争の緊張を無視。トランプ大統領がイラン攻撃を示唆しても市場への影響は軽微だった。原油価格は上昇。株式市場では空売り残高が過去最高に迫り、踏み上げの可能性が指摘された。ビットコインは6万7000ドル突破が強気シグナルとされ、S&P500に対する強気ダイバージェンスも確認されている。次の弱気相場の底は今年後半から2027年初頭と予想される。

水曜日、ビットコイン(BTC)は上昇基調を維持した。暗号資産もリスク資産も、米イラン戦争の緊張をまるで意に介さぬ格好である。

トランプ「イランの発電所を破壊する」——それでも市場は動じず

トレーディングビューのデータによれば、BTC/USDはこの日1%安。それ以前には6万7000ドル(約1092万円)近辺と、5週間ぶりの高値をつけていた。

BTC/USD one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

暗号資産と米国株は火曜日の流れをそのまま引き継いだ。イランと米国による相互の直接攻撃を含む中東情勢の悪化を、両市場は完全に無視したのである。

ドナルド・トランプ米大統領はイランの橋梁とエネルギーインフラへの攻撃を示唆したが、相場への影響はごく軽微だった。

「今後、イラン・イスラム共和国がホルムズ海峡で船舶に対しミサイル、ロケット、ドローン、その他いかなる装置や兵器で攻撃を加えた場合、その都度、米国は橋または発電所を一つ爆撃・破壊する。首都テヘランの隣接地域や市内にあるものも例外ではない」

トゥルース・ソーシャルへの投稿で、トランプ氏はこう書き込んだ。

この日、ボラティリティを見せたのは原油価格だけだった。WTI原油は88.60ドル(約1万4442円)、ブレント原油は95.50ドル(約1万5567円)まで上昇し、いずれも6月11日以来の高値をつけている。

CFDs on WTI crude oil vs. CFDs on Brent crude oil one-day chart.

Source: Cointelegraph/TradingView空売り残高が過去最高圏——「踏み上げ」の火薬庫

株式市場の強気の勢いを受け、トレーディング情報サービスのコベイシ・レターは、相場反転に賭けている向きがさらなる痛みを味わう可能性を指摘した。

「S&P500の空売り残高は浮動株の約3.7%まで上昇し、2010年以降のデータで最高水準に近づいている。ラッセル3000の空売り残高も約6.1%と、これも過去最高圏だ」

火曜日、同社はブルームバーグのデータとともにそう報告した。

「両指標とも2025年初頭から着実に増加を続けている」

S&P 500 index short-interest data. Source: The Kobeissi Letter on X.com

そのうえで同社は、「ショートスクイーズ(踏み上げ)」が発生し、遅れて売りポジションを取った投資家が制裁を受ける展開もありうると示唆した。

トレーダー「BTCは米国株に勝つ」

一方のビットコインだが、トレーダーたちはより決定的な動きを待ち続けている。とりわけ注目を集めているのが6万7000ドル(約1092万円)というラインだ。執筆時点の価格はおよそ6万5975ドル(約1075万円)、コインマーケットキャップのデータでは24時間の取引高は303億ドル(約4兆9400億円)を突破している。

「このポイントを上抜ければ、日足で強気の市場構造ブレイクとなり、高値切り上げが成立する」

トレーダーのダーン・クリプト・トレーズは水曜日、Xのフォロワーに向けてそう語った。

「日足での高値切り上げは、5月の上昇以来、初めてのことだ」

BTC/USDT four-hour chart. Source: Daan Crypto Trades on X.com

さらに、S&P500に対するBTC価格の際立った強さに目を留めるトレーダーもいる。

「BTC対米国株は週足で強い強気ダイバージェンスを描いており、RSIのトレンドブレイク寸前にある」

オセムカ氏のX投稿はそう指摘する。RSIとは相対力指数、いわゆる先行指標だ。

「ダイバージェンスの安値同士は5カ月の間隔で、まさに2022年の底と同じ形だ。安値はすでに打ったはずで、BTCは史上最も価格が歪められた領域から、当面のあいだ米国株を気持ちよく上回っていくだろう」

BTC/USD vs. S&P 500 one-week chart. Source: Osemka on X.com

コインテレグラフが既報の通り、ビットコインの次なる弱気相場の底については、今年後半から2027年初頭にかけてという見方が引き続き大勢を占めている。

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