大手暗号通貨レンディング企業ジェネシス・グローバル・キャピタル(Genesis Global Capital)の破綻は暗号通貨レンディング業界に大きな影響を与える可能性がある。
ブロックファイ(BlockFi)、セルシウスネットワーク(Celsius Network)、ボイジャー・デジタル(Voyager Digital)、ジェネシスなど大手レンディング企業が相次いで破綻。そのため、多くの投資家がレンディングに失望し、資金を入れる可能性はほとんどなくなった。
これらのレンディング企業は銀行と同様、顧客から預かった資産を市場で貸し出す。多くの場合、ヘッジファンドに貸し出し、ヘッジファンドはリスクの高いトークンに投資する。
ジェネシスは2021年だけでも1306億ドルの融資を行った。これらの融資は暗号通貨の発展を後押ししたが、2022年、暗号通貨は弱気相場に転じ、市場全体が暴落した結果、レンディング業界も不況となり、大手レンディング企業が次々と破綻した。
その結果、世界中の個人投資家は数十億ドルの損失を出し、規制当局は、レンディング企業に対し従来型金融と同レベルの厳しい基準を満たすよう求めるか、大きな信用危機が起こるリスクを受け入れるか、厳しい決断に追い込まれている。いずれにしろ、レンディングの黄金時代は終わったと言える。
デューク大学のCampbell Harvey教授は、「レンディングには2つの未来がある。1つは米証券取引委員会(SEC)に登録し、証券として販売する。もう1つはDEX(分散型取引所)の流動性プールに預けて利息を得る」と述べた。
しかし、DEXを含むDefiも暗号通貨市場の影響を受けている。ディーファイ・ラマ(DeFiLlama)のデータによると、DeFiネットワークにロックされた(預け入れた)価値総額(TVL)は2021年12月上旬に1810億ドルでピークとなり、その後、需要の変化、暗号通貨の価格下落、大手レンディング企業の破綻などの影響で、約450億ドルまで落ち込んだ。
それでも、再びレンディングブームが起こると信じる投資家もいる。彼らはレンディングが規制されることによって安全性が高まり、また証券法の要求を満たすことでマネジメントが改善されると考えている。
一部の専門家は今後暗号通貨のレンディングは従来型金融の貸付と似た状況になり、貸し手はハイリスクハイリターンの取引でコストを回収できなくなり、財務状況を開示しなければならないため、コストが高くなる可能性があると指摘する。
米投資銀行コーウェン(Cowen Inc)のデジタル資産部門・ヨーロッパ担当マネージングディレクターTaylor Cable氏は、「レンディング市場は回復するだろう。回復した後の新しいシステムは今回の大手レンディング企業の大量破綻のような危機を防げるシステムになるだろう」と述べた。
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