米労働省は本日、7月の非農業部門雇用者数(雇用統計)を発表する。エコノミストは8万3000人増を予想し、失業率は4.2%で横ばいと見ている。ビットコイン(BTC)トレーダーは、今回の反応が6月の結果と同じ動きを示すのか注視している。
6月の雇用統計は5万7000人増にとどまり、市場予想を下回ったことでビットコインは4%上昇したが、その後数週間で上昇幅を消した。このパターンは本日の発表を前に注目に値する。
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前回の動向
6月の雇用者数は、エコノミスト予想のおよそ11万人増を大きく下回った。雇用が弱い場合、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを見送るとの見方が強まりやすい。低金利は流動性を高め、ビットコインの支援材料となる。
この反応はほぼ即座に現れた。ビットコインは雇用統計発表日に4%高となり6万2000ドル付近まで上昇し、その後の週末には6万4000ドル近くまで上伸した。投資家が短期的な利上げ織り込みを後退させたためである。
しかし上昇は長続きしなかった。7月末までにビットコインはほぼ3%下落し6万3080ドル近辺で推移した。これは3人のFRB高官が直近会合で利上げを主張して反対票を投じたことが影響した。同じ週には30年物米国債利回りが2007年以来の高水準となった。
一方向に偏らないパターン
6月だけが特殊なケースではない。5月の雇用統計が予想を上回る17万2000人増となった際は、利下げ観測が後退し、ビットコインは下押しされた。
今月のビットコインは上下動があったものの、狭いレンジ内で推移しており、何らかのきっかけを待っている。 出典: BeInCrypto
1月の雇用統計は予想のほぼ2倍の増加となり、米国債利回りが上昇した結果、ビットコインは6万5000ドルの下値めどを試す展開となった。反対に、2025年8月の統計が予想7万5000人に対して2万2000人増と大幅に下回ると、利下げ観測が再燃し、ビットコインは11万3000ドル近くまで急伸した。
きょうはパターンが崩れる可能性も
7月の予想には大きな開きがある。バンガードの401(k)データでは、雇用増は1万8000人にとどまるとされ、6月の上昇パターンが繰り返される可能性もある。シティグループは今年から2027年1月までに3回の利下げを見込むなど、見方に大きな乖離がある。
連邦準備制度理事会(FRB)のリサ・クック理事は、今週より慎重なスタンスを示した。
「雇用伸び率は低いが、解雇も低いため失業率は安定している。新規参入者をはじめ、一部の層では雇用環境が厳しく、労働者のセンチメントが悪化する要因となりうる。」
クック理事は、インフレ改善が見られない場合は利上げに賛成する考えも明言した。このタカ派的な発言によって、6月のビットコイン上昇も抑えられていた経緯がある。
本稿執筆時点でビットコインは6万4305ドルで24時間比0.50%高となっている。きょうの統計発表が6月のような上昇をもたらすのか、それともその後のタカ派発言で結局押し戻されるのかは、FRBのデータの位置づけ次第となりそうだ。

