サム・アルトマンが仕掛けた"人間認証"暗号資産、ウォール街デビュー秒読み——グレースケールが米初ETF申請

概要:暗号資産運用大手グレースケールが、米国初となるワールドコインETFの登録届出書(S-1)をSECに提出した。対象はサム・アルトマン創業のワールドプロジェクトのERC-20トークンWLDで、ナスダック上場を目指す。保管はビットゴー、管理はBNYメロンが担うが、手数料や初期投資額などの詳細は未開示。グレースケールの暗号資産ETFはこれで18本目となる。

暗号資産の運用最大手として知られるグレースケールが月曜、とんでもない一手を打っていた。米国で“初”となるワールドコインETFの登録届出書「S-1」を、当局にひっそりと提出していたのである。実現すれば投資家は、話題のWLDトークンを直接ウォレットに抱え込むことなく、上場商品としてお手軽に“握れる”ようになる。

関係者が入手した仮目論見書によれば、この「グレースケール・ワールドコインETF」が狙うのは、名門ナスダックへの上場。しかもティッカーシンボルは、いかにも狙い澄ましたかのような「GWLD」だという。

裏方の布陣も豪華だ。肝心のワールドコイン(WLD)の保管を担うのはビットゴー・バンク&トラスト。事務管理と名義書換代理人にはあの名門BNYメロンが名を連ね、受託者としてCSCデラウェア・トラストが控える。まさに万全の“チーム”である。

もっとも、投資家が最も気になる肝心のカネの話——運用手数料、初期投資額(シードマネー)、指定参加者、そして流動性供給者の顔ぶれについては、今回の届出書ではいっさい明かされていない。この“沈黙”が、かえって業界の憶測を呼んでいる。

そもそもWLDとは何者なのか。正体は、イーサリアム上に構築されたERC-20トークンで、「ワールド」なるプロジェクトの基軸通貨だ。このワールド、生体認証を使って“人間”と“ボット”を選り分けるという触れ込みで、なんと創業者はあのオープンAIのCEO、サム・アルトマン本人。AI時代の寵児が仕掛けた“眼球スキャン”コインというわけである。

(※訳注:WLDは足元で1枚あたり約0.39ドル=約64円で取引されている。1ドル=約163円換算。2026年7月時点)

今回のワールドコインETFが加われば、グレースケールが手掛ける暗号資産関連の上場商品は実に18本目。すでにビットコイン(BTC)、XRP(リップル)、ソラナ(SOL)、イーサ(ETH)、ドージコイン(DOGE)、チェーンリンク(LINK)と、そうそうたる17本を揃える“品揃え王”が、また一つ、新たな目玉商品を陳列棚に並べようとしている——。

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