ビットコインETFに1週間で約3050億円流入 BTC価格20%急騰、10カ月ぶりの高水準

概要:米国の現物ビットコインETFに1週間で約19億2000万ドルが流入し、約10カ月ぶりの週間規模となった。イーサETFにも約7億ドルが流入。背景にはビットコイン価格が週間で20%超上昇し、一時7万9000ドルを突破したことがある。もっとも、2026年通算では依然として約29億ドルの純流出で、6月には過去最大の45億ドルが流出していた。今回の流入を主導したのはブラックロックのIBITで、5日連続で約13億3000万ドルが流入。アナリストは強気シグナルとみているが、前回の大幅流入直後には歴史的暴落が起きていた。

米国のビットコイン市場で、異変が起きている。

価格上昇を追いかけるように、投資家の資金が現物ビットコイン上場投資信託(ETF)へ雪崩れ込んだのだ。その額は、わずか1週間で約20億ドル(約3180億円)に迫る。

ソーソーバリューのデータによると、21日までの1週間に米国の現物ビットコインETFが記録した純流入額は19億2000万ドル(約3053億円)。週間ベースでは約10カ月ぶり、2025年10月以来の大きさとなった。

ETFアナリストのネイト・ジェラチ氏は23日、現物イーサETFにも約7億ドル(約1113億円)が流入したとXに投稿。ビットコイン、イーサの両ETFがそろって2025年10月以来の週間流入額を記録したと指摘した。

投資家を再び呼び寄せたのは、ビットコイン価格の猛烈な上昇だ。

コインゲッコーのデータによると、ビットコインは週初めの約6万3000ドル(約1002万円)から20%以上も上昇。22日には一時7万9000ドル(約1256万円)を突破した。

それでも2026年通算では「赤字」

もっとも、これで投資家が完全に戻ってきたと考えるのは早い。

今回の急増を加えても、米国の現物ビットコインETFは2026年に入ってから約29億1000万ドル(約4627億円)の純流出を記録している。

月間流出額が過去最大となった6月には45億1000万ドル(約7171億円)が流出。その前月の5月にも24億3000万ドル(約3864億円)が引き出されていた。

一方、8月は21日までに23億8000万ドル(約3784億円)が純流入している。現時点では、2026年で最も資金流入の多い月だ。

Monthly spot Bitcoin ETF flows since October 2025. Source: SoSoValue

前回の大きな流入局面だった2025年10月には、34億2000万ドル(約5438億円)がETFへ流れ込んだ。

だが、その直後の10月10日、暗号資産市場を歴史的な暴落が襲った。わずか24時間で約190億ドル(約3兆210億円)相当のレバレッジポジションが消し飛び、業界史上最大の強制清算が発生した。

Source: Quinten

ビットコインが約12万4700ドル(約1983万円)で取引されていた10月6日から現在までの下落率は、およそ38%に達する。

ブラックロックのIBITに「強気シグナル」

今回の資金回帰を牽引したのは、ブラックロックの「iシェアーズ・ビットコイン・トラストETF(IBIT)」だった。

ファーサイド・インベスターズのデータによると、IBITは5営業日連続で資金流入を記録。合計流入額は約13億3000万ドル(約2115億円)に達した。

1日当たりの流入額は、17日の1億6020万ドル(約255億円)から、20日には5億300万ドル(約800億円)へ急増。21日は2億3930万ドル(約380億円)に落ち着いた。

Source: Eric Balchunas

ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、この資金フローが描いた形について、Xで「典型的な『中指を立てる』パターンだ」と表現。なんとも刺激的な命名だが、同氏はこれを「強気シグナル」とみている。

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