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デジタル資産は米ドルを王座から引きずりおろすか【オピニオン】

  デジタル資産は米ドルを王座から引きずりおろすか【オピニオン】 WikiBit 2023-06-24 08:00

地政学を超えて、ドルの影響力が低下する重要な要因は、新しい技術を使って各国が低コストで経済取引を行う能力をつけていることだ。これによりドルと米国ベースのSWIFT決済システムから離れた代替的な取引手段が普及し始めている。

  Cointelegraph Japan

  2023年06月24日 17:00

  デジタル資産は米ドルを王座から引きずりおろすか

  過去1世紀の間、米ドルが覇権を握ってきた。とりわけ、1971年8月に米国のニクソン大統領が米ドルと金の交換の停止を宣言。何の裏付けのない米ドルが金融市場に流入し、米国に「とんでもない特権」を与える時代が到来した。

  しかし、風向きが変わりつつある。依然として大きな割合を占めていルガ、ドルのグローバルでの通貨準備に占める割合は、2000年の72%から2022年には58%に減少した。これには様々な要因が影響している。例えば、地政学的な影響だ。昨年、ロシアに経済制裁を科した後、IMF(国際通貨基金)は米国通貨の優位性の低下と金融システムの断片化について警告した。

  地政学を超えて、ドルの影響力が低下する重要な要因は、新しい技術を使って各国が低コストで経済取引を行う能力をつけていることだ。これによりドルと米国ベースのSWIFT決済システムから離れた代替的な取引手段が普及し始めている。

  このデジタル化に向けたトレンドはすでに世界中で明らかになっている。

  例えば、あるフィンテック企業は、インドの「UPI」が低価格のクロスボーダーリテール決済のネットワークに進化する可能性があると示唆する。また、中国の間接決済システムであるCIPSも急速に拡大しており、中国のCBDCはグローバル決済におけるスタンダードを確立する可能性がある。しかし、一部の専門家は「中国がその資本の口座をオープンに限り、中国元の成長は限定的だ」と主張する。

  こうした文脈の中、暗号資産も当然世界の主導通貨としてのドルの代替手段候補として挙げられる。一部の専門家は、ビットコインが新たなブレトンウッズ体制のようなもので、次なる金本位制になり得ると考えている。ある商品ストラテジストは、ビットコインの特性であるデジタル性、分散性、ピアツーピアの特性が、次の世界の準備通貨になる可能性につながると解説する。興味深いことに、成長とイノベーションこそが、かつて米ドルが貴金属との戦いに勝つのを助けた重要な要素なのだ。

  暗号資産がどのように具体的にグローバル経済を再形成し、ドルと競争するかを予測することは難しい。重要な疑問は、誰がリードするのかということだ。

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