USD/CHFは0.9050付近で推移、米国CPIデータが迫ってくる

　　FRBのパウエル議長は、米国経済が現在のコースを続ければ、中央銀行は利下げする可能性があると述べた。一方、ミシェル・ボウマンFRB理事は先週、FRBは物価圧力を緩和するためにさらなる行動が必要になる可能性があると述べた。ミネアポリス地区連銀のニール・カシュカリ総裁は、今年２回の利下げを決定したが、インフレが停滞し続ければ利下げはあり得ないと指摘した。投資家は水曜日に発表される3月の米国消費者物価指数（CPI）統計からさらにヒントを得ることになるだろう。予想よりも堅調な指標はFRBの6月利下げ期待を低下させ、米ドル（USD）を押し上げる可能性がある一方、指標が軟調であれば利下げ観測が高まる可能性がある。

　　スイス戦線では、米国とその同盟国が和平交渉を支援しようと何度も試みたにもかかわらず、両者が合意に達することができなかったため、イスラエルとハマスの即時停戦の可能性は依然暗いままだった。さらに、アナドル通信社の報道によると、イランの最高軍事顧問は、今週のシリアのイラン総領事館攻撃の後、イスラエルのどの外交使節ももはや安全ではないと警告した。中東における地政学的緊張を巡る緊張の高まりは、スイスフラン（CHF）などの安全資産を押し上げ、USD/CHFペアにとって逆風となる可能性がある。