欧州でビットコインやETHを始めとしたさまざまなアルトコインの仮想通貨取引商品(ETP)を管理するコインシェアーズは、2023年第2四半期の総収益が2030万ポンド(約37億円)で、前年同期比33%増加したと報告した。
Zhiyuan Sun
2023年08月02日 08:15
デジタル資産マネージャーのコインシェアーズ、総収益が前年同期比33%増
欧州でビットコインやETHを始めとしたさまざまなアルトコインの仮想通貨取引商品(ETP)を管理するコインシェアーズは、2023年第2四半期の総収益が2030万ポンド(約37億円)で、前年同期比33%増加したと報告した。
8月1日の発表によると、同社の資産管理手数料は前年比25%減の1060万ポンド(約19億円)だったが、取引などのキャピタルマーケットオペレーションからの1000万ポンド(約18億円)の利益により相殺された。コインシェアーズの当該四半期の利益は530万ポンド(約9億6000万ドル)で、これは2022年第2四半期の損失60万ポンド(約1億円)と対照的だ。
同グループの総管理資産はおおよそ210億ポンドで安定している。四半期中、コインシェアーズは匿名の会計事務所が支援する「レジャーレンズ」ツールを導入し、投資家がリアルタイムで同グループのETPの裏付けを検証できるようにした。
コインシェアーズのジャン=マリ・モニェッティCEOは、米証券取引委員会(SEC)がバイナンスとコインベースに対して起こした訴訟など、過去四半期の規制動向を、伝統的金融企業にとっての可能性のあるプラスの動きと見ている。SECの行動は、「規制の風景を劇的に変え、すでに複雑な法的および規制環境を適応できている伝統的金融(TradFi)事業体のような規制対象機関へのアクセスを制限する可能性がある」と語った。
ETPの管理手数料を集める一方で、同社は分散型金融(DeFi)、ステーキング、貸付にも積極的に取り組んでおり、2023年第3四半期にはそのような活動から約900万ポンドを得ている。これは2022年第2四半期の570万ポンドより増加している。一方、流動性供給からの収益は前年比89%減の20万ポンドに落ち込んだ。同社はこれをビットコインETPからの大量流出によるものと説明している。
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