ソーシャルメディアの報告やブロックチェーンデータによると、コインベースのBaseネットワークに新たに登場したミームコインは、開発者が市場から約1900万ドル相当の1034ETHの流動性を引き出したとの噂が広まったことを受け、価格が85%下落した。
Tom Blackstone
2023年08月01日 15:50
ミームコインのBALDが85%下落 開発者は資金引き出しを否定
ソーシャルメディアの報告やブロックチェーンデータによると、コインベースのBaseネットワークに新たに登場したミームコインは、開発者が市場から約1900万ドル相当の1034ETHの流動性を引き出したとの噂が広まったことを受け、価格が85%下落した。BALDの開発者はコインの市場売却を否定し、「2つの流動性を追加/削除し、購入しただけ」と主張している。
コインベースのBaseネットワークは、2023年7月13日に開発者向けに立ち上げられた。しかし、開発チームは一般ユーザーに対してこのネットワークを使わないよう呼びかけている。なぜなら、そのブリッジに対するユーザーインターフェース(UI)が機能していないからだ。チームは8月にネットワークを正式にユーザーに公開する予定で、その時点でブリッジUIが利用可能になる。
これらの警告にもかかわらず、一部の投資家は公式のローンチ前にネットワーク上の資産を買い集めて早期のリターンを求めている。彼らはUIなしでETHをイーサリアムからBaseにブリッジするための開発ツールを使っている。
2023年7月29日、ツイッターハンドル「Bald」を持つ匿名の開発者が、Baseネットワーク上でBALDトークンをローンチしたと発表した。このトークンは取引開始から14時間で28万9000%もの価格上昇を記録した。しかし、7月31日になると、ツイッターユーザーたちは、このトークンのデプロイヤーアカウントが1034ETHの流動性を引き抜いたと報告し始め、その結果、価格はほぼゼロにまで下落した。
ソーシャルメディアの投稿で、BALDの開発者はトークンを売却したことを否定し、「デプロイメント以降、一枚のトークンも売っていない。2つの流動性を追加/削除し、購入しただけだ」と主張した。これに対し、一人のコインコレクターは、2つの流動性を追加することは実際にはトークンを売ることであると反論し、BALDの開発者は「その通り」と返答した。
ブロックチェーンデータによれば、BALDトークンはアカウント0xccfa0530b9d52f970d1a2daea670ce58e4176389によってデプロイされ、このアカウントは2023年7月31日12時13分UTCに1009.41ラップドイーサリアムの流動性を引き出した。
投資家たちはミームコインのローンチ失敗により大きな損失を被っている。7月26日には、Pond0xのローンチ後に200万ドル以上が失われた。これは、任意のユーザーが他のユーザーのトークンをその同意なしに転送できるようにする欠陥のある転送機能を含んでいたとされている。
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