SECによる控訴は心配に及ばず　リップルラボの最高法務責任者は控訴審での勝利に自信

　　Tom Mitchelhill

　　2023年07月26日 18:10

　　SECによる控訴は心配に及ばず リップルラボの最高法務責任者は控訴審での勝利に自信

　　米証券取引委員会（SEC）がリップルに対する画期的な判決に対して控訴する懸念について、リップルの最高法務責任者であるスチュアート・アルデロティ氏が一蹴している。

　　アルデロティ氏は、SECが控訴に踏み切ると、裁判所はリップルラボの一部勝利をさらに強化する可能性があると考えている。

　　7月26日のテッククランチのポッドキャストで、アルデロティ氏はXRPトークンが投資契約を構成するものではないとの立場を再確認し、リップルチームはSECによる控訴から逃げることはないと述べた。「私たちは裁判官が正しかったと考えており、それは法律の忠実な適用であり、控訴裁判所はそれを肯定するだけでなく、おそらくさらにそれを拡大するだろう」と彼は語った。

　　7月13日、アナリサ・トーレス裁判官は、XRPは仮想通貨取引所で一般に販売される場合には証券ではないが、機関投資家に販売される際には証券として扱うことができると裁定した。7月21日、SECはテラフォームラボの創設者ド・クォン氏に対する訴訟の中で、リップル判決に対する不満を表明し、将来的に控訴する可能性を示唆した。さらにSECのゲーリー・ゲンスラー委員長も、XRPに関する裁判所の決定に対する失望を表明している。

　　この判決を受けて、アルデロティ氏は、SECが仮想通貨自体が証券であると主張し続けると、SECがそのような主張を試みる現行の訴訟で敗訴するようになるだろうと予測した。「私たちの訴訟と私たちの裁判官が下した判決は、他の裁判官に対してSECが単に誤解しているという確証を与えるだろう」と彼は語った。

　　しかしアルデロティ氏の楽観的な見解にもかかわらず、同氏は仮想通貨業界が堅固な規制の地盤に立つまでまだ長い道のりがあると警告した。彼は、SECの執行アプローチが米国の仮想通貨規制を他の国よりも遅れさせていると非難した。

　　「米国では合理的で、包括的で、理解しやすい仮想通貨の規制枠組みが必要だ」と彼は述べた。「SECが法律を忠実に適用することを拒否したため、米国は世界の他の国から見て明らかに遅れている」と彼は付け加えた。