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バンクマン-フリード氏ら旧経営陣に対して10憶ドルの返還要求 FTXが裁判所に提訴

 バンクマン-フリード氏ら旧経営陣に対して10憶ドルの返還要求 FTXが裁判所に提訴 WikiBit 2023-07-21 05:30

FTXは、元CEOサム・バンクマン-フリード氏と他の元主要幹部に対して、不正に流用されたとされる10億ドル以上の資金の返還を求める訴訟を起こした。

  Tom Mitchelhill

  2023年07月21日 14:30

  バンクマン-フリード氏ら旧経営陣に対して10憶ドルの返還要求 FTXが裁判所に提訴

  FTXは、元CEOサム・バンクマン-フリード氏と他の元主要幹部に対して、不正に流用されたとされる10億ドル以上の資金の返還を求める訴訟を起こした。

  7月20日に米裁判所に提出された訴状では、アラメダリサーチ元CEOのキャロライン・エリソン氏、FTXの共同創設者ゲイリー・ワン氏、元FTXエンジニアリングディレクターのニシャド・シン氏、そしてバンクマン-フリード氏を相手取っている。

  訴訟では、元幹部たちが、顧客資金を高級コンドミニアムや政治献金、“慈善”の名の下の寄付、投機的な投資、お気に入りのプロジェクトの資金調達のために流用したとしている。これにより彼らは受託者義務を違反したとされている。

  さらに、訴状では彼らがFTXおよび関連会社に対する支配権を濫用し、「史上最大の金融詐欺の1つ」を犯したと主張している。

  バンクマン-フリード氏ら旧経営陣は、一握りの従業員が法定通貨と仮想通貨の移転を監視し、自分たちが従業員を雇用または解雇する権限を持つ環境を作り出した。訴状によれば、この権力がどのように行使されるかについて「効果的な監督」は全くなされていなかったという。

  さらに、FTXは元幹部たちが、何の対価も支払うことなく自分たちに7億2500万ドル以上の株式を発行していたと主張している。

  FTXは、バンクマン-フリード氏とワン氏がさらに5億4600万ドルを不正に流用し、取引プラットフォームのロビンフッドの株式を購入したと主張した。

  訴状では、エリソン氏が自分に2880万ドルのボーナスを支給し、資金の1000万ドルを人工知能(AI)企業の株式を購入するために使ったと主張されている。

  さらにFTXは、2022年1月24日に、バンクマン-フリード氏がFTX USのアカウントから「贈り物」として1000万ドルを同じ取引所の父親のアカウントに送金したと主張している。

  その直後、バンクマン-フリード氏の父親は、モルガンスタンレーとTDアメリトレードの個人口座に6回に分けて、計675万ドルを送金したと訴状は主張している。FTXはこの「贈り物」がバンクマン-フリード氏の弁護士費用に使われていると主張している。

  FTXは、多くの疑わしいの不正送金が破産申請中に行われたと述べている。これについて、バンクマン-フリード氏ら旧経営陣たちははっきりと認識していたとFTXは指摘している。FTXは当初、マイナス残高を持つアカウントを禁止していたが、バンクマン-フリード氏は取引所のコードを変更するよう部下に指示したとされている。

  「2019年7月頃、バンクマン-フリード氏は、1人またはそれ以上の共謀者または彼らの指示に従って働いている人物に対して、ソフトウェアを変更してアラメダが取引所のアカウントでマイナス残高を維持できるようにするよう指示した」。この変更により、FTXは「非常に大きな赤字」を抱えながらも標準的な運営を維持することが可能になった。2022年3月までに、エリソン氏は「FTX取引所が現金だけで100億ドル以上の赤字を抱えていると私的に試算した」と訴状は付け加えている。

  現在、FTXとその子会社は、2022年11月11日に破産申請した後、債券責任者兼現CEOのジョン・レイ氏によって経営されている。

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