コインベースのレイヤー2ネットワーク「Base」　メインネットのローンチに向けて前進

　　Brayden Lindrea

　　2023年06月30日 13:40

　　コインベースのレイヤー2ネットワーク「Base」 メインネットのローンチに向けて前進

　　コインベースによる新たなレイヤー2アプリケーションに焦点を当てたプロトコル「Base」は、メインネットのローンチに必要な基準が残り1つだけとなっている。

　　チームは6月29日に、イーサリアムで保証され、オプティミズムが活用されたネットワークが、過去6か月間にわたり厳密なセキュリティ監査を受けてきたことを発表した。これは、ローンチに必要な基準のうち、最後から2つ目のものだった。

　　「これらの監査が完了したことで、私たちはメインネットローンチのための基準のうち4つを満たすことができた」とBaseチームは述べ、重大なコードバグを見つけられなかったことから自信を持っていると付け加えた。

　　「これらの深層セキュリティ作業の完了により、Baseチームはメインネットローンチに向けて進行する自信を持つことができた」と述べた。

　　他の3つの基準は、「Regolith」ハードフォークがテストネットで成功したこと、オプティミズムのチームであるOP labsとのインフラレビューが成功したこと、そしてオプティミズムの「Bedrock」アップグレードが含まれている。

　　コインベースは2月23日にBaseを開始した。これは、分散型アプリケーションを構築するため、低コストで安全で開発者に優しいネットワークを目指している。

　　コインベースのプロトコルセキュリティチームは、レイヤー1、レイヤー2、およびブリッジで生じる可能性のある脆弱性を特定するために、内部監査を実施し、オプティミズムの技術スタックを「戦闘テスト」した。

　　コインベースの内部監査に加えて、Baseは広範なコミュニティに、オプティミズムの技術スタックで見つけたバグを報告するための公開スマートコントラクト監査テストをCode4rena経由で参加するように呼びかけた。

　　「我々はこのコンテストの一部として100以上のセキュリティ研究者に関与し、重大な脆弱性が見つからなかったことを報告できる」という。

　　セキュリティ研究者により調査された監査には、オプティミズムのノードソフトウェア、イーサリアムバーチャルマシン(EVM)の等価性脆弱性、ブリッジの脆弱性、およびその他のスマートコントラクト問題が含まれていた。

　　コミュニティ監査は5月27日から6月10日まで行われ、成功したバウンティハンターに最大10万ドルの報酬が配られた。

　　「テストネットの安定性」を示すことが、メインネットローンチに先立つ最終の基準であると、以前の投稿で述べられた。

　　Baseは最終的な基準が具体的にどのように満たされるかについては言及しなかったが、チームは、公開スマートコントラクト監査に参加した100人の研究者からの提出物を引き続きレビューしていると述べ、過去の監査プログラム、「spearbit」および「sherlock」からのレビューも同様だとしている。

　　Baseは、プロトコル内で生じる可能性のある異常、例えばアカウント残高の不規則性、契約イベント、またはL1とL2の状態の間の不均衡を開発者に通知することを目指すオープンソースのモニタリングツール「Pessimism」を構築したとも付け加えた

　　3月下旬に、コインベースはインフレに連動した「フラットコイン」、オンチェーンの評価システム、オンチェーンのリミットオーダーブック交換をBaseに構築したいと述べていた。

　　多くの人々は、2月にBaseが発表された際には、これを「イーサリアムに対する大きな信任投票」とみなした。 イーサリアムに保証され、レイヤー2ネットワークのオプティミズムによって動くBaseは、最終的には分散型アプリケーションの構築のためのネットワークになることを目指している。