ボラティリティ・シェアーズ　レバレッジ型ビットコイン先物ETFの上場を目指す

　　Turner Wright

　　2023年06月24日 11:45

　　ボラティリティ・シェアーズ レバレッジ型ビットコイン先物ETFの上場を目指す

　　仮想通貨と関連するファンドや上場投資信託（ETF）を提供する企業が、米証券取引委員会（SEC）にレバレッジ型ビットコイン先物ETFの上場を申請した。

　　ボラティリティ・シェアーズ・トラストは6月23日にSECにForm 8-Aを提出し、同社が規制当局の管轄下にある証券クラスと見なす可能性のある投資商品の準備を進めていることが示唆された。登録申請書には、ボラティリティ・シェアーズ「2x ビットコイン・ストラテジーETF」（BITX）と記載されており、「S&P CME ビットコイン・フューチャーズ・デイリー・ロール・インデックス」の日次パフォーマンスの2倍に相当するレバレッジされたビットコイン（BTC）を提供することになる。

　　記事執筆時点で、SECはボラティリティ・シェアーズの仮想通貨投資商品の申請を明確に否定していない。レバレッジ型BTC先物ETFは、米国では初のものとなる。ボラティリティ・シェアーズ・トラストのウェブサイトでは、6月27日に取引を開始する予定だとしたが、登録申請書は「まだ発効していない」とされている。CBOE BZX取引所でレバレッジ型ビットコイン先物ETFを上場するための別のSEC Form N-1A申請書では、「SECや米商品先物取引委員会は、これらの証券を承認または否認せず、この目論見書の正確性や適切性について判断していない」と記載されている。

　　ボラティリティ・シェアーズの広報担当者はコインテレグラフに対し、「SECが何をするかはコメントできない。ただし、登録申請書は現在効力を発揮しており、SEC規制に従ってBITXの取引を開始する予定だ」と述べている。

　　米国の金融規制当局は、現物（スポット）型の仮想通貨ETFを承認していないが、2021年からヴァルキリーやプロシェアーズなどのBTC先物に連動するETFを認め始めた。ヴァルキリーは5月と6月に、それぞれ自社のレバレッジ・ビットコイン先物ETFおよび現物BTC ETFの上場をSECに申請した。