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20億円分保有のイーサリウムウォレット、8年ぶりに送金

 20億円分保有のイーサリウムウォレット、8年ぶりに送金 WikiBit 2023-05-29 22:13

2015年のイーサリアム(ETH)のICO(イニシャル・コイン・オファリング)以降、休眠状態だったETHウォレットが、8年ぶりに突如として活動を開始し、わずか2分間で8,000ETHを移動させた。

  

  2015年のイーサリアム(ETH)のICO(イニシャル・コイン・オファリング)以降、休眠状態だったETHウォレットが、8年ぶりに突如として活動を開始し、わずか2分間で8,000ETHを移動させた。

  このウォレットは、2015年のイーサリアムのICOに参加し、8,000ETHを受け取った後、2023年5月27日まで休眠状態が続いていた。当日、所有者はまず1ETHを新しいウォレットに移動させるという慎重な手続きを開始した。その1分後、残りの7,999ETHを新しいウォレットアドレスに移動させた。執筆時点で、このETHの価値は約1470万ドル(約20億円)に相当する。

  この取引は、ブロックチェーン分析サービスのルックオンチェーンが最初に気づき、同社の21万9000人のツイッターフォロワーに伝えた。

  An Ethereum ICO participant who has been dormant for 8 years woke up today.

  He transferred all 8000 $ETH($14.7M) to a new address.

  — Lookonchain (@lookonchain) May 28, 2023

  投稿のコメント欄では、移動の理由についてコミュニティ内で憶測が飛び交っていた。あるコメントでは、所有者が刑務所から出たばかりだとの見方が示され、別のコメントでは、古いレジャーから資金を移動させているのではないかという発言があった。当時、8,000ETHは1トークンあたり0.31ドルで購入され、初期投資額は約25万円になる。現在の価格である1,917ドルを考慮すると、所有者には驚異の590,000%の利益がもたらされることになる。

  ここ数ヶ月でICO時代のETHウォレットが再び活動を開始したのは、これが初めてではない。4月24日には、2,365ETH(約450万ドル)を受け取った別のウォレットが、8年ぶりに初めての取引を行い、2,360ETHを新しいウォレットアドレスに移動させた。3月5日には、5年間休眠状態が続いていた別のETHウォレットが、10,226ETH(約1960万ドル)を新しいウォレットアドレスに移動させた。

  新しいウォレットアドレスも、大きな取引履歴がほとんどないものだ。新しいウォレットで記録されている唯一のETH取引は、最近の移動の数分前に行われた207ETH(約38万ドル)の入金取引だ。追加の207ETHは、2017年6月12日以降、完全に休眠状態だった別のウォレットから送られていた。

  新しいウォレットには、ジェンスラー(GENSLR)というミームコインが46ドル分と、デジタルツウカ(TSUKA)というドラゴンをモチーフにしたトークンが0.24ドル分含まれている。これは、Web3ウォレットトラッカーのデバンクからのデータによるものだ。

  イーサリアムのICOは、主に2つの段階で行われた。第1段階はプレセールで、2014年7月22日から9月2日までに、新規投資家へのイーサリアムトークンの販売で1800万ドルが調達された。プレセール時の為替レートは、1BTC=2,000ETHだった。第2段階は、2015年7月30日にイーサリアムブロックチェーンが正式に立ち上げられたことだ。これにより、一部の投資家はETHを引き出し、使用するまで1年以上待たされることになった。

  大量の仮想通貨が眠っている休眠ウォレットが目覚める理由は様々だ。休眠ウォレットが再び活動を開始することがあるのは、ハッキングされた場合や、所有者がそれを忘れていた場合など。所有者が再発見した際に、売却するのが良いタイミングだと判断したことが理由の場合もある。

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