仮想通貨取引所ベクシーが業務停止、SECが創業者や幹部を起訴

　　仮想通貨取引所ビクシーのブログによると、ビクシーは3月28日、「我々のビジネスを取り巻く不透明な規制環境のため」業務を停止した。この業務停止は、米証券取引委員会（SEC）が、Beaxyとその幹部を証券取引所、ブローカー、清算機関としての登録をしていなかったとして告発すると発表する前日に行われた。

　　SECは、ビクシーの創設者であるアルタク・ハマザスピアン氏と彼が支配するビクシーデジタルを、ビクシートークン（BXY）の未登録の募集によって800万ドルを調達し、ハマザスピアン氏が90万ドルの投資家資金を個人的に使用するために不正流用したとして告発した。

　　これらの告発に加え、SECはビクシープラットフォームで活動するマーケットメーカーを未登録のディーラーとして告発している。SECのゲイリー・ゲンスラー委員長は声明の中で次のように述べている：

　　「我々は、ビクシーとその関連会社が、委員会に登録することなく、また、これらの活動を管理する明確な規則に従うことなく、取引所、ブローカー、清算機関、ディーラーの機能を実行した」とSECは主張している。

　　SECは、ハマザスピアン氏に対しては証券詐欺で、ハマザスピアン氏とビクシーデジタルlに対しては無登録のBXY提供で告発した。LinkedInのプロフィールによると、ハマザスピアン氏は2019年9月にビクシーを退職し、アルメニアに在住している。

　　SECはまた、ハマザスピアン氏の退社後に取引所を運営したWindy Inc.と、取引所の共同社長ニコラス・マーフィー氏およびランドルフ・ベイ・アボット氏が証券法違反を犯したと主張している。ビクシーのブライアン・ピーターソン会長と彼に関連する企業は、未登録のディーラーとして活動したとされている。