バイナンスは「リストラを計画せず」、上半期に500人を追加採用する計画

　　Luke Huigsloot

　　2023年03月03日 23:00

　　バイナンスは「リストラを計画せず」、上半期に500人を追加採用する計画

　　仮想通貨取引所バイナンスは「レイオフを計画しておらず」、代わりに6月末までにさらに500人分の新たな人員を採用する予定だという。

　　バイナンスの広報担当者は「現在、500以上の職で積極的に採用し、今年上半期までに採用することを目指している。レイオフは計画していない」とコインテレグラフに述べている。

　　広報担当者は、バイナンスで人員削減が行われる可能性があるという噂について、コインテレグラフからの問い合わせに回答し。コメントした。今回のコメントは、この噂を完全に否定しているようだ。

　　記事執筆時点で、バイナンスの求人情報ページには463件の掲載があり、事業開発、コミュニケーション、カスタマーサポート、エンジニアリングなどの職種が並んでいる。

　　CNBCの1月11日の報道によると、1月にバイナンスのチャンポン・ジャオCEOは、2023年に人員を15%から30%増加させ、雇用を拡大する計画を立てていると語っていた。

　　広報担当者によると、2023年に入ってから600人以上を採用したとのことだ。

　　一方CoinGeckoによると、1月の仮想通貨レイオフの84.8％は、コインベースやフォビ、Blockchain.com、Crypto.com、Lunoなど仮想通貨取引所が人員を削減したことによるものだった。

　　一方コインベースは1月10日に約950人の人員削減を発表し、Crypto.comは1月13日に約500人の人員削減を発表している。

　　バイナンスは、仮想通貨取引所FTXの破綻や手数料無料のビットコイン（BTC）取引の実施により、市場の圧倒的なシェアを獲得し、2022年の「勝ち組」の1つとみなされている。

　　その一方で、バイナンスは厳しい監視の目にもさらされてきている。直近では、18億ドルの資金を移動させたという疑惑が浮上し、破産した仮想通貨取引所FTXの行為と比較されることもあった。

　　バイナンスのジャオCEOはツイッターでこの疑惑に反論し、「FUD（不安・疑念・不信）」だと指摘し、取引所の標準的な慣習であるとしている。