ドージコイン 時価総額で2番目に大きいプルーフ・オブ・ワーク仮想通貨に

　　Brayden Lindrea 2022年09月16日 20:30 ドージコイン 時価総額で2番目に大きいプルーフ・オブ・ワーク仮想通貨に

　　ニュース

　　ミームにインスパイアされた仮想通貨であるドージコイン（DOGE）は、9月15日にイーサリアムネットワークがプルーフ・オブ・ステーク（PoS）へとアップグレードしたのを受け、時価総額で公式に2番目のプルーフ・オブ・ワーク（PoW）仮想通貨となった。

　　ドージコインの時価総額は78億3000万ドルとなっている。もちろんトップのPoW仮想通貨はビットコイン（BTC）であり、ドージコインを時価総額で大きく引き離していまる。それでもDOGEは、3位のPoW仮想通貨であるイーサリアムクラシック（時価総額46億9000万ドル）、ライトコイン（40億1000万ドル）、モネロ（26億5000万ドル）を上回っている。

　　Ranking of PoW-Based Cryptocurrencies by Market Cap. Source: Coinmarketcap.com.

　　あるドージコインファンは、DOGEが第2位のPoW仮想通貨になったことがまだ信じられない様子で、「こんなことが起こるなんて誰が考えただろう」と述べている。

　　しかし、すべての人がこれを好意的に受け止めているわけではない。このニュースに関するツイートに反応したあるTwitterユーザーは、「これだけミームコインが上位に迫っているのに、どうして人々は仮想通貨業界を真剣に考えるのか」と問いかけ、「役に立たないコイン」を公の場から排除する必要性を強調した。

　　しかし、ドージコインは近いうちにイーサリアムPoW（ETHPoW）と競合することになるかもしれない。ETHPoWはPoWメカニズムを継続するイーサリアムのハードフォークチェーンだ。

　　イーサらリアムのPoSへの移行は、PoWを採用している仮想通貨ネットワークに、より持続可能なコンセンサスメカニズムへの移行を求める圧力を加えた可能性がある。

　　オーストラリアに拠点を置くブロックチェーン開発を手掛けるLabrysの創設者兼CEOであるラクラ・フィニー氏は、Cointelegraphへのコメントで、ビットコインは今、長期的にPoWシステムを正当化するための「圧力がかかっている」と述べている。しかし「PoSへの移行を実行することへの抵抗は大きいだろう」とも付け加えている。

　　一方、ドージコインでは、ドージコイン財団のアドバイザーであるイーサリアム共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏が2021年9月に初めてPoS移行に言及して以降、同財団がプルーフ・オブ・ステークへの移行を検討してきた。

　　2021年12月、ドージコイン財団は「ドージコイン・トレイルマップ」を発表し、PoSに似たドージコインの「コミュニティステーキング」版の構築を提案した。

　　「このバージョンでは、すべてのドージコインユーザーがDOGEをステーキングし、ネットワークをサポートするための追加トークンを得ることができる」とは述べている。

　　しかし、ドージコインのウェブサイトによると、まだ「提案」の状態のようで、その後、ほとんど進展はみられていない。