制裁を受け、匿名ユーザーがトルネードキャッシュから著名人にETHを送付

　　Zhiyuan Sun 2022年08月10日 08:33 制裁を受け、匿名ユーザーがトルネードキャッシュから著名人にETHを送付

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　　米財務省が仮想通貨のマネーロンダリング業務に関与した疑いで仮想通貨ミキサーのトルネードキャッシュを制裁した翌日の9日、0.1Ether（ETH）間隔でコインベースCEOのブライアン・アームストロング氏やアメリカのテレビ司会者ジミー・ファロン氏といった著名人に送付された。トルネードキャッシュの設計上、取引元を追跡することは不可能であり、その結果、1人の個人または複数の個人や事業体が操作に関与している可能性がある。

　　制裁のため、米国の個人および事業体、トルネードキャッシュのスマートコントラクトアドレスやブロックチェーンと取引することは違法だ。故意のコンプライアンス違反に対する罰則は、5万ドルから1000万ドルの罰金と10年から30年の禁固刑になる。

　　取引の一貫性から、送信者は、法執行機関の注意を受信者個人に向けるために悪ふざけを始めた可能性がある。財務省の制裁措置では、ブラックリストに掲載されたスマートコントラクトのアドレスに「故意に」関与することが、刑事手続きの可能性の前提条件だ。したがって、事前の認識も関与もなく、無償でトルネード・キャッシュからトークンを受け取ったことが制裁違反になるとは考えにくい。

　　同日、Web3開発プラットフォームのAlchemyとInfura.ioは、ステーブルコインを発行するサークル社とGitHubとともに、制裁対象のトルネードキャッシュのアドレスをブラックリスト化し、アクセスできないようにした。数ヶ月前、トルネードキャッシュは、悪意のあるハッカーが盗んだ資金を洗浄するためにトルネードキャッシュを使用しているという懸念に対処するため、不正なウォレットがアプリケーションにアクセスできないようにしようとした。しかし、共同設立者のロマン・セメノフ氏は当時、この機器は分散型アプリケーション（DApp）インタフェースへのアクセスをブロックするだけで、基盤となるスマートコントラクトはブロックしないと述べていた。