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しぶといBTC相場 復調の希望、泡と消えるか?【仮想通貨相場】

 しぶといBTC相場 復調の希望、泡と消えるか?【仮想通貨相場】 WikiBit 2022-07-11 07:58

先週(4日〜10日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比231,279円(8.86%)高の2,842,193円と反発。一方、相場は20,000ドル水準となる272.5万円周辺を巡り中期的に方向感に欠ける展開が続いている。

  Cointelegraph Japan 2022年07月11日 16:58 しぶといBTC相場 復調の希望、泡と消えるか?

  マーケット

  著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

  英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

  先週(4日〜10日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比231,279円(8.86%)高の2,842,193円と反発。一方、相場は20,000ドル水準となる272.5万円周辺を巡り中期的に方向感に欠ける展開が続いている。

  売り一巡により自律反発の様相で、260万円から280万円まで反発して始まった先週のBTC対円は、5日海外時間に欧州のガス価格高騰による景気減速懸念のリスクオフが波及し、一時は上げ幅の殆どを吐き出すも、米長期金利急低下による米株の上昇に連れ高となり粘り腰を発揮。20,500ドル水準となる280万円周辺で上値を抑えられるも、米株が堅調に推移する中、6月米連邦公開市場委員会(FOMC)でも追加のサプライズは確認されず、底堅く推移した。

  週央を通過すると、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーラー理事が9月に利上げペースを現行の75bpから50bpに縮小する余地について言及したことで、リスクオンがさらに加速しBTCは280万円乗せに成功、300万円にタッチした。

  しかし、これによりBTCの対ドル相場が200週線に肉薄すると相場は失速。8日の米雇用統計が強めの結果となり景気後退懸念が若干和らぐ中、相場は再び300万円をうかがったが、FRBのブレイナード副議長が暗号資産(仮想通貨)市場の厳格な規制について言及したことや、Blockchain.comがスリー・アローズ・キャピタルに融資した2.7億ドルが貸し倒れになっていると発表、さらにマスク氏のTwitter買収撤回も嫌気され相場は上値を重くした。

  週末に入ると、ブリンケン米国務長官が中国とロシアの連携を非難しBTCは290万円台で不安定な値動きとなると、ロシア側がこれに反応したかカラキフとドネツクで市民を巻き込んだ攻撃を展開しリスクオフムードが広がり、10日には相場は290万円を割り込んだ。

  第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成続きはこちら

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