「暗号通貨の冬の時代」でも人々はWeb3.0に集まる

　　ザ・サンドボックス（The Sandbox）社の米国CEOであるマシュー・ヌーザレス（Mathieu Nouzareth）氏は今年で4回目となる世界最大のNFTイベント「NFT.NYC」でのインタビューで「暗号通貨の冬の時代でも人々はWeb3.0に集まる」と語った。

　　先週から暗号通貨市場は暴落している。暗号通貨融資プラットフォームのセルシウス（Celsius）社とバベル（Babel）社は潜在的な流動性リスクにより、全ユーザーの出金を凍結した。また大手暗号通貨投資会社のスリーアローズキャピタル（Three Arrows Capital）社も債務不履行の可能性がある。このような市場の暴落の中で、ヌーザレス氏は「ザ・サンドボックスはそれほど影響を受けていない。我々のビジネスはゲームであって、ゲームはマクロ経済の影響を受けにくい。みんなゲームで遊ぶため、ザ・サンドボックスに集まってくる」と語った。

　　Web3.0のトップベンチャーキャピタルであるアニモカ・ブランズ（Animoca Brands）社の子会社であるザ・サンドボックス社はブロックチェーンをベースにしたメタバースプラットフォームとビデオゲームを提供している。同社は昨年、仮想土地の販売で3億5,000万ドル以上の収益を上げた。

　　過去に何度もの弱気相場を経験した27年のキャリアを持つ起業家のヌーザレス氏は「この弱気相場でもザ・サンドボックスの総ユーザー数は減少していない。逆にお金目的ではなく純粋にゲームを楽しむユーザーが集まってきている」と述べた。「弱気相場によって、長期的視点が培われ、強固なコミュニティ作りができる、そして強気相場と弱気相場のサイクルを乗り切れるプラットフォームの構築を目標にすれば上手く行く」と彼は考えている。

　　ザ・サンドボックス社は現代社会の人々の考え方とゲームの本質的な部分を結びつけることを目指しており、さまざまな分野の有名企業と提携している。ヌーザレス氏は「ザ・サンドボックスは、ロブロックス（Roblox）社やディセントラランド（Decentraland）社などの競合他社と比べ、独自の強みがある。我々が競合他社より成功したのは、ゲームこそが人々をWeb3.0に引き付けるという強い信念を持っているからだ」と強調した。

　　

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