テザー、メキシコペソとペッグするステーブルコインを立ち上げ

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　　ステーブルコインを巡る問題が市場で注目される中で、テザー（USDT）は、イーサリアム（ETH）、トロン（TRX）、ポリゴン（MATIC）のネットワーク上でメキシコペソにペッグされる新しいデジタル資産を開始した。

　　テザー社はこのトークンが「MXNT」のティッカーを持ち、ドルペッグのUSDT、ユーロペッグのEURT、人民元ペッグのCNHTを含むテザー社の法定通貨ペッグのステーブルコインのシリーズに加わることになる。

　　テザー社は発表の中でメキシコ企業におけるブロックチェーン・仮想通貨の需要を報告するデータを引用し、地域内の資産移転に安価なオプションを提供する「ユニークな機会」になると主張している。

　　テザー社の最高技術責任者であるパオロ・アルドイノ氏によると、ラテンアメリカでの仮想通貨利用率の上昇が、彼らの 「拡大」の決定を後押しした。彼は、ペソにペッグされたステーブルコインの導入は、メキシコの人々に価値を保存する方法を提供すると説明する。

　　「MXNTは、資産や投資を法定通貨からデジタル通貨に転換しようとする人々のボラティリティを最小化することができる」とも主張している。

　　また、この動きはメキシコの新しい仮想通貨ユーザーをオンボードディングするためのテストの場を提供することで、新興市場の価値を高めることになると強調した。さらに、これはより多くのペソとペッグするステーブルコインの立ち上げの先例にもなるだろうと指摘した。

　　5月前半、USDTは主要な仮想通貨取引所のいくつかで0.99ドル以下で取引され、弱気市場からの圧力を受けることになった。しかし、テザー社は、1日に3億ドル相当のUSDTトークンの償還に「汗一つかかずに」耐えることができるとコミュニティに保証した。n