ビットコイン、イースター休暇明けの焦点は？【仮想通貨相場】

　　Cointelegraph Japan 2022年04月18日 09:50 ビットコイン、イースター休暇明けの焦点は？【仮想通貨相場】

　　マーケット

　　著者 松田康生（まつだやすお）楽天ウォレットシニアアナリスト

　　東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。

　　ポイント

　　・週末は40,000ドルを挟んでもみ合い

　　・欧米がイースター休暇で方向感出ず

　　・加速するインフレと混迷さを増すウクライナ情勢に休暇明けの各市場がどう反応するか

　　・BTCはこの水準で下げ止まれるかが焦点

　　週末のBTC相場

　　週末のBTC相場はもみ合い推移。

　　木曜日から金曜日未明にかけ41,000ドル（約520万円）台から39,000ドル（495万円）台に失速すると、週末は概ね40,000ドル（約505万ドル）を挟んでのもみ合い推移に終始した。

　　木曜日から金曜日にかけて米10年債金利が18bp上昇したことを受け、米株が失速、BTCも41,000ドル台から40,000ドル割れに下落した。

　　しかし、MicroStrategyがBTC追加購入方針を示したことや中央銀行が暗号資産の禁止を訴えていたロシアで財務省がBTC合法と認める法案を準備していることが伝わり、BTCは底打ちした。

　　後にバイデン大統領がリップル社の元顧問マイケル・バー氏をFRBの銀行規制担当副議長に指名したことを先取りしてか、XRPが急上昇したこともBTCをサポートした。

　　海外時間に41,000ドル一歩手前まで値を戻したが、米株や米債券市場がイースターで休場となる中、BTCは次第に動意を失っていった。

　　ウクライナ情勢では、ロシア軍がマリウポリで包囲したウクライナ兵に期限を設けて投降を呼びかけたが、ウクライナ側はこれを拒否、停戦協議も停止を示唆したが、事態の行方が不透明なこともあってか、BTCに目立った動きは見られなかった。

　　今朝がたはCMEの先物が小さく窓を埋めて始まったが、先物オープン後すぐさまBTCが反落、窓を埋めている。